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【第4話】対決!二刀流

 剣道を始めて1年半が経過すると、僕は防具にも慣れ通常の稽古をこなせるようになってました。剣道を始める前はびびっていたのが、慣れてみると

打たれるとか打つといった怖さは無くなっていましたね。


 そして慣れだした頃って稽古にだれてくるんですよね。しかも剣道は毎回同じような稽古が続くもんだから、「またこれかぁ」という感じになってくるのです。もちろん、これではいけません。



 そんなある日、ある先生が僕たち下級生だけに二刀流で稽古をお遊びでつけてくれることに。これは僕たちが稽古に飽きないようにと考えてくれてのものだと思います。二刀流って現代の剣道ではほとんど使われませんからね。(そう言えば、なんでだろう?)


 先生が構えた二刀流は、左手に普通の半分くらいの長さの竹刀(短刀)をヘソの前で中段の構えのようにして持ち、そして右手には通常の長さの竹刀を振りかぶった形で構えていました。やっぱりいつもの一刀とは雰囲気が違います。それに格好良かったですね。


 で、実際に稽古をやってみると先生の左手の短刀がちょこまかと僕の竹刀にちょっかいを出してくるのですね。また時には僕の小手といった近くの箇所を狙ってくるのです。なのでこの左手の短刀が本当にやりにくかったんですよ。先生の左手の短刀がどうしても邪魔で、邪魔で、邪魔で(笑)、自分が打てるところまで行けないのです。で、左の短刀を何とかしようと気を取られていると、今度は右手からの面打ちが「バコーン」と飛んでくるのですね。


 僕は最後までこのパターンから抜け出せず、この稽古ではほとんど何もすることができませんでした。これは僕だけでなくほとんどの子もそうでした。もちろん先生は思いっきり手加減をしてくれてはいます。常に僕たちから攻められるように、ずっと僕たちの攻撃を受けてくださっていましたからね。それでも、僕は何もできなかったんですよね。この時は結構悔しかったな〜。



 しかしみんなが苦しんでいる中、たった一人だけ先生の二刀流に対してどんどんと打ち破っていく子がいました。その子の名前はマコト。僕より2、3ヵ月ほど遅くに入ってきた同い年の男の子です。


 彼だけがみんなが手を焼いていた先生の左手の短刀をいとも簡単に突破し、すかさず攻め込んでいくのです。僕は彼に目がくぎ付けになりました。僕やみんなができなかったことを彼は簡単にやってのけるのです。


 先生の左手へ小手打ちからすかさず、面打ちや胴打ちとどんどん打ち込んでいくのですよ。


 これを見たとき「何であいつだけできるんや!」ってさっき以上に物凄く悔しくなったんですよね。ジェラシーってやつでしょうか(笑)。そして先生も同様に驚いていたようで「おお、やるな〜」と言って誉めていました。


 そして、稽古が終わると、僕はマコトに聞いてみました。
「どうしてそんなに攻めていけるの?」
「どうしてって、簡単やで。左手の小手を打っていけばいいんや。」
「ええ?!左手の小手を打っても、今度は先生の右手からの面が来るやん?」
「違う違う。左手の小手を打てば、次が打てるやろ?」
「???」
「だから〜、小手を打てば今度は先生の面とか胴を打てるやん!」
「でもそれじゃあ、こっちが打つ前に先生の面打ちが・・」
「だから、そうじゃなくて!!」



 当時の僕はどうしてもマコトの答えに納得できませんでした。マコトの言っている意味はわかるのです。しかし、僕が言いたかったのは「先生の小手を打つときに、右からの面打ちが来ないようにするにはどうやってすればいいの?」ということだったんですね。

 でもマコトは先生の右からの面打ちなんか相手にせず、それよりも小手に打って、そして次の攻撃に目を向けていたのです。



 これ、とても重要だと思うんです。僕は剣道をしていた9年間、マコトにはほとんど勝てませんでした。道場内の同年代では常にマコトが一番だったんですね。で、僕は常に二番目でした。ずっと僕の前にマコトが壁として立ちはだかっていたのです。


マコトと僕との“差”は・・・?


 そう、この答えがこの左手への小手を打ちにいけるかどうか、だと思うのです。技術面で言えば、間合いの取り方や竹刀操作、足捌きなどが上手く出来ていれば、マコトのように攻めていけるでしょう。実際にマコトはとても竹刀操作が上手かったですしね。

 そして、それ以上に大事だと思うのが、相手への恐怖心よりも自分の気持ちを強く持てるかどうかだと思うのです。剣道だけにかかわらず、常に自分から向かっていく気持ちを持てるかどうかによって、人は大きく変わっていきます。

 何かをキッカケで自信を持ち始めた子が突然強くなることはよくあると思います。自分に自信を持てるから相手に向かっていける。そして、自分から向かっていくことで常に“先”をつくことができ、相手よりも優位になることができるのですね。

 そして、そこから得たれた技や技術が、自分の本物の技術となって表れてくるのではないでしょうか。

 僕はこの自分から向かっていくというのがどうしても克服できないでいました。向かっていくよりも先に怖がってしまうんですよね。これでは強くなれません。

 もちろん、当時はそんなこと全く思っても考えてもいませんでした。ただ「あいつだけ何かコツとか知ってるんじゃないか?!」ぐらいしか思っていませんでしたね(笑)。


 そんなんではダメだぞ!こごろー!


つづく。

【第5話】20年後からの感謝

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